《催眠療法とは》
催眠療法(ヒプノセラピー)とは、催眠下で行うあらゆる心理療法のことです。
自分で自分の潜在意識にアクセスする、「潜在意識療法」です。
《催眠ってどういう状態?》
催眠は、精神科医も活用する方法で、怖いものでも怪しいものでもありません。
テレビで観る催眠術ショーとは全く違い、他人に操られるものではありません。ご安心ください。
ヒプノセラピーでいう催眠とは、例えば映画やゲームに夢中になっているときや、スマホに集中しているときに、誰もがなっている<極度の集中状態>と思ってください。
電車の中でスマホを見ていて、思わず乗り過ごしそうになったこと、ありませんか。イヤホンもしていないのに、アナウンスが全く聞こえなかった気がする。
あの状態が一種の催眠状態です。変性意識状態ともいいます。
ゲームやスポーツに熱中しているときや、考え事をしながら歩いていたらいつの間にか駅に着いていたときなども、同じです。
つまり催眠状態とは、日常生活の中で誰もが経験している状態のことです。
《顕在意識と潜在意識は、海の中の氷山と同じ》
人間には、大きく2つの意識があります。
論理的な思考や理性をつかさどる【顕在意識】と、感情や感覚、記憶や想像力をつかさどる【潜在意識】です。
この二つはよく、大きな氷山に例えられます。海面に見える約10%が【顕在意識】。水面下の90%が【潜在意識】です。
社会生活をいとなむ私たちは、通常は【顕在意識】が優位で、【潜在意識】は心の奥にひそんでいます。
両者の間にはクリティカルファクターと呼ばれる膜のようなものがあり、【潜在意識】が日常の意識に過度に影響しないよう、分けられています。
ところが催眠状態(上述の極度な集中状態)になると、この膜が薄れ、だんだん【顕在意識】と【潜在意識】がつながった状態になっていきます。
ヒプノセラピーはこの状態を意図的に作ることにより、【潜在意識】の奥に潜んでいる<悩みや問題の原因>を探っていきます。
《自分は催眠に入れるの?》
誰でも日常生活で催眠状態を体験しているのですから、催眠に入れない人はいません。
入った状態がどんな感じなのかを知らないだけです。
催眠状態でも【顕在意識】はちゃんと働いているので、言いたくないことを無理に言わせられることはありません。
途中でトイレに行くこともできます。
「今こんなことをイメージしちゃったんですけど、これは大丈夫ですか?」とセッションの途中で聞く人もいます。
もちろん、どんなイメージでも大丈夫です。
《前世ってどうやって見るの?》
答えは、頭の中で「イメージする」です。
目の前にスクリーンが現れるわけではありません。目で見るのではなく、イメージするのです。
試しに、けさ起きたときから出かけるまでを、目をつぶってざっと思い出してみてください。頭の中でイメージしますよね。それと同じです。誰でもできます。